場所と働きが異なるリンパ液
唾液・胃液・消化液といわれるものも腸壁を通過して血液・リンパ液に吸収される液体です。
さらに脳の外側を覆っている脳髄液・脊椎を保護している脊椎液も大まかな意味ではリンパ液です。
というように場所と働きは違っていても絶えず身体の状態を維持している大切な役目を担っています。
新しいリンパ液ができるためには、古くなったリンパ液は吸収され、腎臓や脾臓でろ過され尿として排出されます。この循環が代謝といわれるものです。基礎代謝はエネルギーを必要とします。体温を維持しないとこの基礎代謝は行われません。
さまざまな部位で身体を保護し、もしもの時に病気と闘い、外部からの侵入を阻止し、栄養を吸収し、疲労物質を運搬排出する万能な力を持つリンパ液を持って知ってほしいのです。
ホルモン・フェロモンは気体状
夜寝るときに分泌されるホルモンにメラトニンというホルモンがあります。このホルモンは実は朝起きたときから分泌の準備が始まり、電気を消して暗くなったと感じたときに分泌を始めるという性質があります。
朝起きたときから気ぜわしい状態が続くと、夜になっても眠れない状態になることがあるのもストレスでバランスが崩れてしまうことになりますね。
また成長ホルモンやアドレナリンという聞いたことがあるホルモンですが、本当に微量で身体をコントロールしているのです。水とけるような量ではなく、揮発しているような本当に微量な、気体状の分子です。
ですから、女性の方が集団生活をしているとお一人に生理が始まると感染したように回りの方が始まってしまうということがあるように、吐息や体臭でホルモンが感染してしまうということがあります。
姿かたちを見ているだけで心が沸き立つ恋心もフェロモンという脳から分泌されるホルモンの一種です。
他の動物との違いや種族保存のために同一種にだけ感じられるものです。脳から出る分泌が時々変化してしまい、性同一性障害といわれる状態になることがあります。このフェロモンの作用も気体状の、ほんの微量の分泌です。
身体のさまざまな臓器、乳腺や卵巣・精巣に微量で作用し、作用を終えたものがリンパ液に吸収され排出の経路をたどってゆきます。